2018年1月8日月曜日

オードリー・ヘプバーン展@京都


2017年9月18日に京都の大丸で開催されていたオードリー・ヘプバーン展の記録です。
めちゃめちゃきれいな美女!
あ、美女ときれいって言葉が重複してるな。
黒の流行りの、えっと、肩が落ちてる服をきて、白いカバンを肩にかける。
髪の毛はツヤツヤで、小さくまとめられてる。大きな栗色の目をして、爪楊枝が乗るくらいのマスカラ。横を通る時にふわりと香る、なんだろう、何かはわからないけど、ひどくいい香りだ。
道を確かめるために立ち止まると、彼女は人ごみに消えた。

6階にお目あての写真展があるらしい。男1人。
これ、1人ではいるの?
DAIMARUという立地。オードリーヘプバーンという被写体。
被造物としてはあまりに素晴らしすぎる。勝利に輝く歓喜に心が奪われそうだ。
どう考えても男1人で行くところじゃないように思うけども。
とりあえず入り口まで行ってみよう。
エスカレーターをあがる足はどんどん重くなる。歩いてないからそれでもいいんだけど。
一歩一歩進む。男のペアがいなかったら、やめようかな。
変なことを思う。わざわざ、ここまできたのに。
逆説的だけど、廃れていたら、入ろう。
家族連れやじじばばが多かったら、入ろう。
入り口にきてびっくりする。人は多い。老若男女問わず。
よかった。もう、立派な芸術作品だ。

Mark shaw, Bob Willoughby. Sid Avery

ヘプバーンのルックスへのコンプレックスは本当だったんだろう。それでも、彼女の真摯な目線が惹きつけられる。少女のようには見えないけど。
足をだしてもいやらしくない。
サブリナのときの。1954年4月ライフ誌の表紙。

確かに歯並びは実はあまりよくない。コンプレックスって言ってたけど、彼女の素朴さはでも、自然で素晴らしい。ショート。あまりにショートヘアだけど、美しい。 
ローマの休日の途中で歯並びが良くなっているのは有名だ。その時に矯正されたのか?

エブァ、ガードナー
エリザベス、テイラー
オードリーに妖艶って言われる。

オフタートルネックのコートは彼女のコンプレックスだった長い首を魅力的に見せる。
やばい。どのしぐさもかわいい。パリの恋人のときのかな??
左をむいてこっちを見るのとか、ちょっと上目遣いとか、可愛さが溢れてる。

姿勢がいいのも素敵なところ。

"世界一美しい目は世界一美しいメイクから"。謙遜。それがいいのよね。

たまたまかもしれないけど、お食事中もソファーに座らずに椅子に座ってた。気品が溢れてる。流れてる。

写真の節々におどけてる感じが映る。
ユーモアもあるって完璧じゃん。羨ましいなぁ。

"幸福とは健康と忘れっぽさ"

彼女のファッションはシンプルだ。
定番の黒のトップス、八分丈パンツにフラットシューズ

"弱点は隠さず、長所を伸ばそう。
自分を客観視することができるのは一つの能力でもある。"

なんでも、自信がない方がいいのよねー。知ってる。それを補おうと努力できる人が優れてることを。

古典小説を読むのが好きってほんと!?
被写体が良すぎるのか、本を読む女性って素敵だよ。ルノワールも描いてた。フラゴナールも。 フランソワ・プーシェも。いつの時代も本と女性はいいコンビネーションだね。
あ、あぐらと、床に本なのに、背筋はぴしっ!

小物使いのうまさは、それはもう、みんなお手本にするべき!スカーフ20枚持ってるんじゃなかったっけ?

彼女の好きなジバンジィ
柔らかい白のストローハット。ハットには小道具はついてない。耳には小さな真珠のイヤリング。ノースリーブのシルクの袖から細い腕が伸びる。彼女を境に時代は変わった。
愛犬はミスターフェイマス。presented by メルファラー

ドレスってこのシンプルなのって、昔というより今だよね?

"精一杯愛するから、私のことも愛して。"
激しく首を振り同意。これは、愛についての洞察で、心に留めておこう。マノン・レスコーにも似たようなことが書いてあった。

"彼女は、女性でいるより、母親でいることをのぞんで、もっというと、仕事人であるよりもって、それが、女性であり母親である生き方だと思う"
修身斉家ね。それについては、またどこかで書きたいと思う。僕の座右の名の一つだから。

オフタートルネックは本当に可愛くみせるなー。



以上、オードリー・ヘプバーン展でした。 




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